アレルギーにならないために
今現在、アレルギーを発症していない飼い主さんもアレルギーを発症する可能性はあります。
「アレルギーのコップ」というお話はご存知でしょうか?
アレルギー発症のメカニズムをコップを用いてご説明するとこの様な感じになります。
人がカラダの中に「アレルギーのコップ」を持っているとして、そのコップに「大気・水質・土壌汚染」「化学汚染物質」「合成の添加物、保存料」「ストレス」・・・・などが日々蓄積されています。
そしてアレルギー体質の人はプラスアルファ「アレルゲン」が加わります。
日々蓄積された物質、そしてアレルゲンによって、ある日突然コップがあふれ出します。その時がアレルギー症状が発症する時です。つまり、コップの中に蓄積されている物質やアレルゲンをあふれ出さないように生活すると、アレルギー体質の人でもアレルギーを発症しなくてもすむという事になります。
あふれ出さない様にする為には、例えば日々の食生活で合成添加物や保存料がたくさん入っている食べ物を控えたり、ストレスを軽減させたりする事で、飼い主さんが健康になる事が大切なのです!
そして、すでに溜まってしまっている物はデトックスで出してしまいましょう!!
人間のデトックス(解毒)方法については、ココでは省略させてさいただきます。
また、牧草をあげる時は手袋&マスク、うさぎさんのケージを置いているお部屋全体のまめなお掃除、ラビガード(ダニとりマット)でアレルゲンになる物質がカラダに入らないように心がけましょう。
アレルギーになってしまったら
すでにアレルギーを発症している場合は、アレルギー症状を軽減すべく「アレルギーにならない為に」にプラスして更なる努力が必要です。
まず、アレルゲンとなっている牧草・うさぎさんの毛・ハウスダストなどとの吸引・接触を軽減させる為に徹底的な掃除、そして空気清浄機の導入、牧草は「ふるふるシリーズ」を使い、触れる時には手袋とマスクは必須となります。
うさぎさんのグルーミングを、アレルギーを発症している飼い主さんご自身が行う場合は、完全防備で屋外(お庭やベランダ)で行いましょう。
マメなグルーミングが室内の環境改善にもつながりますので、アレルギーだからグルーミングをしないというのは逆効果になる場合があります。
*うさぎアレルギーの場合は他の人におまかせしましょう
また、アレルギーを軽減させるには飼い主さんの体質改善もとっても大切です!
添加物・保存料を避けた正しい食生活(ファーストフードやコンビニ弁当を控えるだけでもかなり軽減)、運動、ストレス発散など、飼い主さんご自身の健康状態をUPし免疫力を高める事も大切です。
免疫力強化のサプリメン「ビオストラス」や「ビオネルジン」もとってもオススメのサプリですが、サプリを飲んだら後は何もしなくても大丈夫という訳ではありませんので、正しい食生活や運動を心がけた上にさらにプラスすると良いのがサプリだとお考えくださいね。
これはうさぎさんにサプリを使う時も同じ事が言えます。
牧草アレルギーの場合
牧草アレルギーとは
■イネ科のアレルギー
イネ科のアレルギーはチモシーやオーチャードグラスなどの牧草の花粉が原因で、くしゃみ・鼻みず・鼻づまりの症状が中心ですが、従来の花粉症よりも目のかゆみ、充血など、が強く出やすい傾向があります。
うさぎさんの主食の中でもメイン牧草に位置するチモシー1番刈りは穂が出た状態で刈り取られるため、イネ科のアレルギーが出やすい傾向にあります。
花粉症同様、今は大丈夫だたけど突然アレルギーの症状が出ることがありますので症状が出ていない場合でも牧草アレルギーの対策はしていることをお勧めします。
■牧草の粉によるアレルギー
乾燥した牧草は粉々になると微細な粉じんになります。
牧草の花粉や収穫時に巻き上げられた土ほこりなどもこの粉塵に含まれることがあります。
イネ科のアレルギーは出ていないのにアレルギーのような症状が出る場合はこの粉塵による可能性もあります。
牧草アレルギーの対策
粉の少ない牧草の利用
当店のオリジナル牧草は3kg(6kg)を除き、全数検品時に牧草を崩したときに出る粉や細かい牧草を取り除いてパッケージしています。
また、牧草アレルギーの出やすい1番、2番刈りチモシーは粉を落とした「ふるふる粉ふるい済み」加工をした牧草もラインアップし、「この牧草に変えてアレルギーが軽減されました。楽になりました。」といううれしいお声も頂いています。
チモシーの品種(種の種類)によってもアレルギーが出やすい、出にくいといった差がありますので、同じ1番刈りチモシーでもワードルー1番やアンダーソン1番に変えてアレルギーが軽減されたとう方もいらっしゃいます。
できるだけ繊維の長い状態の牧草をあげてほしいのでメイン牧草にはできませんが、牧草をペレット状に加工したタイプの牧草は粉が少ない為、牧草アレルギーで使用されている方が多い牧草です。
手袋・マスク・保護めがねをかける
体に牧草の粉が付かないよう、牧草をあげる時は花粉症用のマスク、めがねを着用することをおすすめします。
また、直接触れる手は軍手のような牧草の粉が通る繊維だけのものを使うのではなく、ビニールやゴム製のものがすすめです。
当店では手のひらにポリウレタン樹脂をコーティングした「牧草&おそうじ手袋」を使用しています。
お部屋のこまめな清掃と空気清浄機
牧草をあげる時やうさぎさんのケージ内などどうしてもお部屋に牧草の粉が舞ってしまいます。
牧草をさわっていなくても牧草によるアレルギー症状がでてしまう場合は微粒子や花粉も吸い取ってくれる高性能な空気清浄器を導入されることもおすすめです。
ケージの中の牧草の粉対策は「ラビんぐエアグルーム」を使用するとうさぎさんの毛も一緒に集めてくれて便利です。
また、掃除機も排気がキレイな高性能フィルタタイプの使用をおすすめします。
目次 うさぎに関連するアレルギーについて勉強しよう!
【うさぎに関連するアレルギーについて勉強しよう!】
【うさぎアレルギー対策をしよう】
(本記事)
うさぎと暮らして20年。
一緒に暮らした100兎以上のうさぎさんが教えてくれたこと、そして2000件を超える相談にお答えした経験を、全国のうさぎさんを愛する飼い主さんの知識の引き出しにそっとお届けできたらと思います。