うさぎ用品とケア専門店

うさ育と子育てをテーマにぐり子がお届けする、ぐりコラム。
かれこれ数年ご無沙汰しておりましたが、再開します!

第9話は、夫が重度のうさぎアレルギーを発症したことを機に始めた「カラダ対策」編です。
過去コラムの「おうち対策」と今回の「カラダ対策」を合わせて、今もどこかで悩める飼い主さまのお役に立てれば幸いです。

(画面最下部に過去の関連ぐりコラムへのリンクあります)

夫のアレルギー発症経緯

2009年3月 愛兎どんちゃんお迎え
2015年3月 目鼻喉、呼吸の不調出現
2015年5月 ウサギ上皮アレルギーと診断
・おうちとカラダ対策スタート!
・内服薬と点鼻薬を使用
2015年8月 鼻腔を広げる日帰り手術
2016年3月 娘が誕生
・おうちとカラダ対策、加速
2015-20年  引っ越し3回
・服薬なし、症状なし
2022年2月 愛兎どんちゃん13歳で旅立ち

1. アレルギー治療

Max重度のうさぎ上皮アレルギーと診断された夫ですが、「うさぎは絶対に手放さない」という大前提を理解してくれた耳鼻科での治療を始めました。
「通院と自宅でできることをなんでもやっていきましょう」という医師との前向きな共通意識がありました。

鼻腔を拡げる日帰り手術

まず夫の鼻は、空気の通り道である鼻腔が極端に狭い構造でした。鼻の粘膜がアレルギー反応によって腫れて肥大化して、鼻炎や鼻づまりやイビキがさらに悪化していたようです。
慢性的な鼻づまりは口呼吸になりがちで感染症にも弱くなり、睡眠の質も免疫力も下がり、アレルギーの投薬効果も薄くなってしまいます。

さらに鼻の穴(吸引口)だけは無駄にデカい。って俺の鼻、良いことなんもないやーん。というわけで、物理的に鼻腔を拡げる日帰り手術を受けました。

■下鼻甲介(かびこうかい)粘膜レーザー焼灼術

・ 粘膜を焼灼して縮小、アレルギー反応を軽減
・ 手術時間は局所麻酔も含めて両鼻で30分程度
・ 費用は保険適用で検査も含めて1万5千円程度
・ 手術翌日から勤務可能
(2015年時データ)

術後1ヶ月間は鼻からの膿や出血のケアに苦労していましたが、傷口がきれいになった後は、鼻呼吸ができる!匂いが分かる!と生まれ変わったレベルの効果があったようです。

粘膜焼灼術の効果は永続はせず、数年後に再発するそうです。より効果が大きく永続する、下鼻甲介の「骨」の切除という術式もあります。当時検討しましたが、夫は今のところ再手術はしていません。

鼻って本当に奥が深い。アレルギーや感染症や呼吸や睡眠の質など、あらゆる面に影響が大きいんですね。アレルギー性鼻炎で投薬をずっと続けているけれど効果があまり感じられない方は、こういった手術もご検討ください。医療は日々進歩しているはずです。

習慣になった鼻うがい

手術後のセルフケアとして医師から鼻うがいを勧められて以来、習慣になりました。フロス、歯磨き、鼻うがいが夜の3セットです。鼻毛や鼻粘膜についたアレルゲンを丸洗い!

■鼻うがい(鼻洗浄)の効果
・ 花粉、ハウスダスト、どうぶつアレルギー症状緩和
・ 風邪、インフルエンザの予防
・ 副鼻腔炎(ちくのう症)の症状緩和

■鼻に入れても痛みがない市販品
・ サイナスリンス(ニールメッド)
・ ハナノア(小林製薬)

点鼻薬と内服薬 からの卒業

下記の薬を約2年間、服薬しました。

・ エリザス点鼻粉末(噴射用ステロイド薬)
・ アレグラ錠(抗ヒスタミン薬)
・ キプレス錠(抗ロイコトリエン薬)
・ 眼科で目薬

引っ越しを機にかかりつけ医院に通えなくなり、服薬を止めた時期がありました。
相変わらず夫は毎日、愛兎どんちゃんとラブラブに過ごしていたのに、あれ?アレルギー症状出てなくない?と気づいたのです。

こ〜のクスリ(支配)からの、卒業〜♪ 尾崎

さらっと歌ってみたけど。本当によくがんばってきた大きな成果でした。

2. 免疫力アップ!

当時わたしは「ココロのおうち」のお店で、夫のアレルギー対策のために奮闘していることをアレコレ相談をしていました。その時、店長のめぐみさんが

「ぐり子さん。アレルギーには腸活も良いですよ。免疫力♡」

と、仰ったにっこり笑顔はまるで観音菩薩様のようでした。
室内環境に没頭しすぎて、体内環境のこと忘れてた! わたしは栄養士の端くれで、腸が担う免疫機能のことは学んでいたはずなのに、アレルギー対策と免疫を結びつけて考えていなかったのです。

世界中が新型コロナウイルスを経験した近年では「腸活や免疫力」の大切さは定番になっていますが。10年以上も前からそれらに注目していた、さすが我らのココロのおうち!

・ 適度な運動
・ 良質な睡眠
・ 暴飲暴食はやめる
・ ストレスの少ない生活

上記の基本的な生活習慣のことや、細胞レベルの難しい話はすっ飛ばして、実際にわが家で免疫力アップのために取り入れてきたことやモノを紹介していきますね。

カラダを温める

「温活」というと女性向けのイメージがありますが、男性にも大切です。絶賛うさぎアレルギー発症中の昔の夫は、末端冷え性で年中手足が冷たく「なんか寒い」が口癖だったのです。
特にうさ飼いさんにおすすめしたいことは、夏場の冷え対策。愛するうさぎさんのためにずっと稼働しているエアコンの冷房によってカラダは冷えがちです。

・ 夏でもシャワーで済まさずお風呂につかる
・ 飲み物は氷なし、常温またはホットで
・ うさぎさんのへやんぽ時間にストレッチ
・ 首、手首、足首、くびれ(お腹)の4首をあたためる
各種ウォーマーや腹巻きを使用

■老若男女におすすめレッグウォーマー

上の写真で娘が履いているレッグウォーマーを、夫もわたしもジージもバーバも家族みんなで愛用しています。

・ 健康足首ウォーマー(山忠 温むすび楽天市場店)

冬はもちろんですが、エアコン冷房で足元が冷えがちな夏でも手放せなくなりました。
足が氷のように冷えてなかなか寝つけない冷え性の方は、化繊の分厚いモコモコ靴下を重ね履きするよりも、足は素足のままで、足首にレッグウォーマーを履く方がじんわりカラダはあたたまりますよ。冬キャンプでも実践済みです。

発酵食品と食物繊維で腸活

「腸活」といえば、ヨーグルトや人気の乳酸菌飲料などを思い浮かべる方や愛飲中の方も多いかと思います。
しかし、夫もわたしも牛乳やヨーグルトでお腹がゆるくなる体質なので、昔ながらの日本の発酵食品や調味料や食物繊維を日常的に食べるように心がけています。

■ぬか漬けは最強で最高の日本の発明品
野菜と乳酸菌をおいしく食べられる
即漬けできるぬか床がスーパーでも買えます

■白米ともち麦を半量ずつ混ぜて炊飯
もち麦の食物繊維量は白米の約25倍、玄米の約4倍
もち麦ごはんと納豆と味噌汁とぬか漬けがあればご馳走!

■乾燥納豆(なっとう玉 はすや楽天市場店)
■乾燥昆布
娘も大好き、よく噛むおやつ2種

■乾燥米こうじを塩と水で発酵させて塩こうじに
あらゆる食材をよりおいしくしてくれる万能調味料

■上白糖の代わりに甜菜オリゴ糖
煮物やドリンクやスイーツに

腸内環境や免疫力や健康のためというよりも、おいしくて大好きだから毎日でも食べたいという気持ちが大切なんだとしみじみ思います。やっぱりそうじゃないと長く続けられないから。

3. どんちゃんがくれた幸せ

さて、コラム4話にわたり長々とアレルギー対策について語ってきましたが、総まとめの時間です。

うさぎアレルギーを克服した夫は健やかになり、わたしと娘は様々なアレルゲンについて正しく学び、備えることができました。そして、掃除がラクにできるシンプルで安全快適な暮らしも手に入れました。
みんなみんな、どんちゃんが教えてくれた大切なこと。

わが家にたっぷりの幸せをくれたスーパーアイドルどんちゃんは、2022年に13歳で旅立ちました。

どんなクスリも食べ物も言葉も敵わない。
わたし達の免疫力をぶっちぎりに上げてくれる、幸せの根本は、うさぎさんとのふれあいです。うさぎさんのあたたかいふわふわの存在そのものです。

アレルギーを発症してもあきらめないでください。
せっかく迎え入れた命と幸せを、簡単に手放さないでください。
その幸せはうさぎさんの幸せであり、あなた自身の幸せです。
どうかどうかそんな幸せが1日でも末永く続きますように。

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第3話【冬の乾燥対策】おすすめ加湿器

第6話【うさぎアレルギー克服記.01】夫が発症!そのとき考えたこと

第7話【うさぎアレルギー克服記.02】おうち対策.前編「掃除をラクに楽しもう!寝室を整える」

第8話【うさぎアレルギー克服記.03】おうち対策.後編「モノもアレルゲンも溜めないシンプルな暮らし」